6月に送った「青と夜ノ空セレクト便」で送った本を紹介します。
サンドイッチコースにて送ったのは「猫はしっぽでしゃべる」(田尻久子著、ナナロク社発行)です。
熊本「橙書店」の店主・田尻久子さんの本と猫と記憶にまつわるエッセイ集。
看板猫と一緒に過ごす店の話、やってくるお客さんとにエピソード、本の話などが綴られています。
印象深い話だったのは、熊本での地震が起きた直後は本を読む気力が起きなかったということ。
日常が戻ってきたと思ったのは、やらなくても生活に支障がないこと、例えばいつも通っていたお店に行ったり、本を読んだり、映画を観たり、お酒を飲んだりすることができた時だったそうです。
やらなくても生活に支障がないことを自由にできるということは、とても幸せなことだと感じます。