10月の「青と夜ノ空セレクト便」おにぎりコースで送った本を紹介します。
「クレーの食卓」(林 綾野、新藤 信 編・著、講談社発行)。
画家、パウル・クレーの日記の一部に記された料理レシピや日々の食事、食についてのエピソードと通じて、クレーの人物像に迫った本。
クレーは食いしん坊ではありましたが、美食家とは違い、普段の生活での食事を大切にしていた人のようです。
作品にも食材や料理、食べるシーンなどが描かれています。
著者の林 綾野さんはクレーのメモからいくつかの料理を再現し、料理会や試飲会を開くなど、おもしろい試みをされています。
本書の巻末から開くと、クレーが残した料理メモから再現した「料理レシピ集」になっているのも興味深いです。