「やがて森になる」(小谷ふみ著、クルミド出版発行)。
詩やエッセイを手がける小谷ふみさんが十数年にわたり書きためてきた言葉をまとめた一冊。
東京・西国分寺に生まれ、子どもの頃のこと、ご両親や息子さんのことなどが綴られています。
本をつくることを決めて、小谷さんの“木の根っこ”であるクルミドコーヒーさんとの出会い。
この本を通して人と人とのつながり、そして誰にでもあるであろう“木の根っこ”について考えるいいきっかけとなりました。
あとがきに書いてあった
「そして、木の根にそっと腰掛け、(中略)まるで樹の幹が、根っこから水をぐいぐい吸い上げるような感覚でした。」
この感覚、私も分かります(正確には小谷さんとは少し違うかもしれませんが)。
多分、学生時代を吉祥寺で過ごしていなかったら、お店を開くという考えはなかったかもしれません。
吉祥寺の街全体の雰囲気は変わっていっても、根っこの部分はやはり変わらないのだと思います。
写真右の「ふみよむつきひ Vol.0 お味見号」は、これまでの小谷さんの作品を紹介した冊子です。
ご興味のある方は併せてご覧ください。