2015年 05月 29日
長田弘さんの詩 |
少し前ですが、詩人・長田弘さんが亡くなったというニュースを聞き、改めて長田さんの詩集を手にとりました。
「世界はうつくしいと」(みすず書房発行)。
この詩集には「冬の夜の藍の空」が掲載されています。
このブログを始めた頃(2014年1月のブログ)に、この詩に出合った時のことを書きました。
この詩を読んでいなかったら、店の名前を「青と夜ノ空」ではなく、違う名前にしていた可能性もあります。
私にとっては、背筋がピンとのびるような感覚の詩です。
この詩に出合って本当によかったと思っています。
長田さんが亡くなったことは残念なことですが、作品はずっと読み継がれていきます。
本のページを開けば、長田さんがそばに寄り添っているような安心感みたいなものがある気がします。
「世界はうつくしいと」の表紙は、画家・カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの<墓と柩とミミズクのいる風景>という絵。
あとがきに、“ミミズクのような目をもつことができたらというのが、変わらないわたしの夢だ。”とあります。
ミミズクのような目。
聡明で、厳しく、そして冷静、そんなイメージでしょうか…。
by ao-yoru-sora
| 2015-05-29 13:57
| 本