2015年 05月 21日
ワークショップ「日本の伝承デザイン“背守り”」開催 |

加賀ゆびぬき 結の会 主宰・代表の石井康子さんを招いて、背守りの意味や歴史などを話してもらいながら、手づくりカードキットを使ってデザインを縫いました。
背守りとは昔、母親が子どもの着物の背に、願かけや魔よけとして縫い付けたものです。
そのデザインにはそれぞれ意味があります。
例えば、上の写真の“ひしつづみ”は、ひし形とつづみを組み合わせたもの。
ひし形は魔よけの文様、そして、つづみも魔物を寄せつけないと言われているそうです。
もうひとつ“てまり麻の葉”は、麻は成長が早く丈夫なので、子どもがすくすく健康に成長するようにという願いが込められいます。
背守りは、母親の愛情がつまったものだということがわかります。
今回は、縫い方のポイントを教えてもらいながら、用意していただいた色とりどりの糸を組み合わせて、手づくりカードの紙に縫い付けました。
糸の色の組み合わせを考えるのが、楽しい時間。
その組み合わせで、同じデザインでもだいぶ印象が違います。
自分でデザイン帖をつくり、それをもとに背守りを縫い付けていたそうです。
そして、デザインは自分でアレンジしていたとのこと。
伝統を守りつつ、それに工夫やアレンジを加えて、さらに進化させていたことに驚きました。
石井さんによれば、背守りのデザインをTシャツの背やブラウスの襟などにワンポイントとして縫い付けるのもおすすめとのことです。
現代の生活では本来の背守りという形は難しいですが、デザインとして残していくことはできると思いました。
この季節、のどごしのいいお菓子はいいですね。
葛、抹茶、あずき、あんず、この組み合わせはおいしいな〜としみじみ。
by ao-yoru-sora
| 2015-05-21 17:30
| ワークショップ