2015年 04月 25日
「大坊珈琲の時間」 |

大坊珈琲店の店主・大坊勝次さんと、陶芸、絵画、書などを手がけるキムホノさんの対談集。
以前出版された「大坊珈琲店」(誠文堂新光社発行)の刊行記念イベント(下北沢B&Bにて)、その他、大坊さんの家やキムさんのアトリエなどで、お二人が話した内容が掲載されています。
珈琲の焙煎のこと、味のこと、店のこと、店と経済についてetc、語っています。
特に、店と経済については興味深く読みました。
ここで語るよりは、本書を読んでもらった方がいいと思います。
(要は、このブログではまとめられない!ということです。)
私が目から鱗だったのは「教養は知識じゃない」という話をしていた部分です。
キムさんが以下のような内容の話をしていました。
「一般的には教養=知識と思われているけれど、教養=感性だと思う。
教養は自分であり、その人自身があらわれて教養を感じる。
感性がない人に自分はない。知識は借りてきものだから自分じゃない…。」
この話に、大坊さんが共感されて語っているところが印象的でした。
この本を読んで、大坊さんとキムさんの関係性がちょっとおもしろいなと思いました。
漫才で言うところのキムさんがツッコミで、大坊さんがボケ!?
これはあくまでも個人的な感想ですので…。
本のデザインや装丁もとても素敵です。
ご興味のある方はじっくりと読んでみてください。
by ao-yoru-sora
| 2015-04-25 18:50
| 本