「長野陽一の美味しいポートレイト」

先日、写真家、長野陽一さんの料理写真展「大根は４センチくらいの厚さの輪切りにし、」と、そのトークイベント「美味しい編集会議」に行ってきました。

長野さんは、元々、沖縄の奄美諸島の島々に住む10代のポートレイト写真集「シマノホホエミ」などを出されていて、これまでポートレイト写真を中心としており、料理専門の写真家ではなかったそうです。そんな中で、「クウネル」の取材をきっかけに料理写真を撮り始めました。

長野さん曰く、「クウネルでの料理写真は、ポートレイト写真を撮るように、作った人とその暮らしが感じられるよう料理と向き合うことが求められる」そうです。

料理のレシピ本のような写真もいいですが、作った人やその暮らしぶりが感じられる料理写真は、心惹かれるものがある気がします。

「長野陽一の美味しいポートレイト」は、これまで撮影してきた料理写真の数々がまとめられた一冊です。

「クウネル」での取材を中心に、一般の人が作った郷土料理や料理研究家が作った一品、お店のメニューなどさまざまな写真が掲載されています。トークイベントでの長野さんの話しぶりからも感じた、温かい雰囲気の作品が多いと思います。

上の写真は、築地市場の喫茶店「愛養」のトースト。食パンの切り方、ジャムののせ方、楽しいですね〜。（私の撮り方がいま一つですが、実際の誌面では、もっとおいしそうです…。）