2014年 05月 24日
「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」 |
建築家、中村好文さんのことをきちんと知ったのは昨年「TOTOギャラリー・間」にて開催されていた「中村好文展 小屋においでよ!」でした。「住宅の原型」と考えている「小屋」を通して、住宅とは何か?を表現した展覧会です。
ギャラリーの中庭に、原寸大のひとり暮らし用の小屋が展示されていて、狭いながらもとても居心地の良さそうな空間でした。これは、中村さんがこれまで小屋で実験してきたエネルギー自給自足の小屋を究極のサイズまで切り詰めたもの、ということでした。
私が一番、感動したのが中村さんのイラストです。小屋の設計図とともに、例えば、台所に置く道具(フライパンや鍋、調味料、皿やグラス、お箸など)や、居間に置く椅子やテーブル、その他、洋服やタオルなど日常生活で必要最低限、使うアイテムが細かく描かれていました。そのイラストから実際に生活する風景が想像できて、とても楽しかったです。
著書「食う寝る遊ぶ 小屋暮らし」では、長野県御代田町に実際に建てた小屋について紹介されています。
「線と管につながっていない住宅」をめざして、生活を楽しみながらエネルギーを自給自足できるか実践。例えば、水は雨水を利用する仕組みを考えたり、電気はソーラーパネルと風車を設置したり、料理をするために炭火を燃料として七厘を利用したり…。
なかなか、ここまでするのは大変な気もしますが、肩ひじ張らずに創意工夫されているのがすごいな〜と感じます。
こちらも、イラストがとてもわかりやすく、いい感じです。
何事も楽しみながら取り組むことは、大切なことですね〜。
by ao-yoru-sora
| 2014-05-24 20:40
| 本