2014年 02月 04日
懐かしい本 |

「 食卓のフォークロア」(春山行夫著)です。
大学時代、卒業論文を書くために参考文献にした本で、とても役立った本です。
卒業論文のタイトルは「食卓にカトラリーが登場するまで」。
ヨーロッパで、一般的に食卓にカトラリー(フォーク、ナイフ、スプーン)が揃って登場するようになったのは、それほど古くなく、中世の頃は手づかみで食べていたようです。では、いつ頃から揃って登場したのか、その理由は何か…、という内容でした。
今、考えると我ながら、いいテーマだったなと自画自賛しています!
当時は、参考文献を探すのに、苦労した覚えがあります。
この本には、スプーン、フォーク、ナイフだけでなく、牡蠣、ジャガイモ、コーヒー、ラム、ウイスキーの歴史についても記載されています。
実は、高橋みどりさんの「私の好きな料理の本」にも、この本が紹介されていました。私は大学時代に良い本と出合っていたのだと、感慨深いものがありました。そして時間を経て今、自分の手元にあることに、この本との縁を感じています。
とても懐かしく、大切な本です。
by ao-yoru-sora
| 2014-02-04 20:12
| 本