2015年 02月 10日
「わたしは樹だ」 |
「わたしは樹だ」(文 松田素子、 絵 nakaban)。
全体、つながり、調和などの意味をもつ「ホリスティック(Holistic)」をテーマにした絵本です。
一本の樹である「わたし」。
場所は屋久島。
樹齢4000年〜5000年くらいの屋久杉。
大昔、小さなタネだったところから始まり、水や光、土、コケなどのおかげで大きくなり、一緒に育ってきた他の樹たちと支え合ってきた。
そして、大きくなった「わたし」は動物や植物を育てている。
決して「わたし」の力だけで生きているのでなく、みんながつながって支え合っている。
物語とともに、この本の世界観をさらにすばらしくしているのがnakabanさんの絵。
色彩が落ち着いていて、やさしく、そしてダイナミックな絵です。
タイトルの「わたしは樹だ」の“樹”の部分には、人間、犬、猫、鳥、昆虫、花、太陽、月など、この世に存在しているすべてのものが当てはまると思います。
力強いエネルギーを感じる良い絵本です。
by ao-yoru-sora
| 2015-02-10 16:36
| 本